ジェリクルが世界初のゲルを用いた人工腱・人工靭帯となり得る素材の開発に成功

テトラゲルを用いて医療に革新を起こす東京大学発のバイオベンチャー企業のジェリクル株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:増井 公祐、以下「ジェリクル」)は、世界初*のゲルを用いた人工腱・人工靭帯となり得る素材を開発しましたのでお知らせ致します。

【人工腱・人工靭帯の課題】

現在腱断裂や靭帯断裂はスポーツ時の受傷が原因で起こることが多く、その治療は外科手術による移植再建術が主流となっています。主に自家腱移植と人工靭帯移植が行われますが、そこには未だに課題があります。

自家腱移植は患者自身の正常な腱を採取し、靭帯の代わりとして使うものです。正常な腱を犠牲にするという都合上、患者様の負担が多いという問題があります。また人工靭帯移植は合成高分子で作られた人工靭帯で断裂した腱を置換するもので、経年劣化や摩耗粉による炎症反応などの問題があります。

【生体靱帯を凌駕するゲル人工靱帯について】

ハイドロゲルは長いひも状の高分子が架橋されることで三次元的な網目構造を形成し、その内部に水が吸収され膨潤したものです。水を多く含んだ生体に似た組成を有する材料であるため、医療材料への応用が大いに期待されていますが、非常に弱い力学的強度が問題となり、強い強度が求められる部位での利用は制限されていました。

この度、ジェリクルは東京大学で開発されたテトラゲルをもとに、世界最高峰の強度をもつ人工靱帯となり得る素材を開発しました。このゲル人工靱帯は、生体靭帯の3倍ほどの強度を持ち、歩行を模した100万回にも及ぶ繰り返し引張試験に対しても、生体靱帯と同様の力学特性を示しました。

ジェリクルはこのゲル人工靭帯・人工腱をいち早く患者様に届けるために、非臨床試験、臨床試験を進めてまいります。またこの製品を一緒に開発する共同開発パートナーを募集しております。

詳細は下記のURLを御覧ください。
ジェリクルが世界初のゲルを用いた人工腱・人工靭帯となり得る素材の開発に成功

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