テトラゲルを用いて医療に革新を起こす東京大学発のバイオベンチャー企業のジェリクル株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:増井 公祐、以下「ジェリクル」)とコスモ・バイオ株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役:櫻井 治久、以下「コスモ・バイオ」)は、生体組織・試料の固定化材の共同開発契約を締結しましたので、お知らせ致します。
本共同開発では、ジェリクルの技術を用いた器官培養等における細胞や生体組織の固定化材の製品化を目指します。
固定化とは組織学で行われる「永久的に(または一時的に)生命現象を任意の時点で停止させる処理」とは異なり、積極的には被固定物の生命現象を停止させず、被固定物が生命活動を維持しながらも、移動できない状態にすることを目的とする処理を意味します。
現在細胞や組織を固定して長期間観察するためには、アガロースゲルへの包埋が行われています。しかし、温度感受性のアガロースでは培養工程における物性の維持が難しく、十分な固定性能を発揮することができませんでした。この度ジェリクルがテトラゲル技術を用いて開発した固定化材(TetraFix)では、自己固化性の水溶液を添加するだけで細胞や生体組織を簡単に固定でき、細胞や生体組織を数週間固定したまま、顕微鏡等における観察が可能になります。
詳細は下記のURLを御覧ください。
ジェリクルがコスモ・バイオと生体組織・試料の固定化材の共同開発契約を締結